ウツワノチカラ2バナーP2 女川.png

女川での画像アルバムはFB陶ISM>https://www.facebook.com/touismにて

「ウツワノチカラProject2」女川レポ
レポート作成:陶ISM実行委員会・松本良太

まず始めに
今回器の寄付を皆様にお願いする際、「女川で活動されている高校生カフェで使用するためのお茶道具をお願いします」という旨のお願いをしておりましたが、実際に女川に行くに当たり、現地の方々の希望やスケジュール的なタイミングもあり、予定が若干変更になりました。
その結果、今回は高校生カフェへの器提供に加え、イベント会場での仮設住宅の皆様への器提供、ワークショップ開催、という活動内容になりました。
また、器の寄付が大変多く集まったため、今回の女川に持って行ったのはその中の約半分(800点ほど)で残りは次回へのストックという形で保管させていただきました。ご了承ください。

10/27 器寄付受付(益子岩下製陶)

IMG_0173.JPGIMG_0176.JPG


今回も全国から約1000点の器が集まりました!
 さらに、秋の益子・笠間陶器市で作家の皆様からも、ウツワノチカラProject2の賛同、器の寄付をいただきました!約500点、計約1500~1600点の器が集まりました。
 寄付してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 今回はすべて持って行かず、無差別に約800点女川に持って行きます。残りは次回の活動に持ち越させていただきます。

11/12 5:00 女川へ

 益子に集合し、いざ女川へ。今回は陶ISMからKei・今井・二階堂・宮沢・栗谷・松本と、寄付をいただいた作家の横尾聡様・浅田恵美子様にもご協力いただき、計8名で向かいます。約6時間の道のりです。
IMG_0209.JPGIMG_0220.JPG


11:00

到着。
IMG_0344.JPG


ここは、元は町の野球場だったところです。女川は内陸部に平地が少ないらしく仮設住宅を建てるにも限度があるそうです。
そこで球場を利用して日本初となる三階建ての仮設住宅が建てられたそうです。
IMG_0254.JPG



IMG_0277.JPGIMG_0294.JPG


この日はミュージシャンの坂本龍一さんが資金を提供して建てられた「坂本龍一マルシェ-Ryu's Marche-」のオープニングセレモニーが開催されました。
今回私たちは住宅に囲まれた真ん中のテント、「坂本龍一マルシェ」で器を配り、ワークショップをすることになりました。

このテントでは今後も朝市や各種イベントの開催などを積極的に行い、女川を元気付けるために役立てていきたい、との事です。

IMG_0227.JPG梶原千恵さん器を届けるに当たりご協力いただいたのは、女川で「高校生カフェ」を企画・運営されている梶原千恵様。

梶原様は普段は美術の講師をされています。

ウツワノチカラProject1で知り合い、女川での日程や方法、段取りの調整をしてくださったおかげで、今回の女川行きが実現できました。



梱包を解き、テーブルに並べます。
IMG_0222.JPG



コンテナ内では轆轤のワークショップの準備。
IMG_0225.JPG



12:00からの予定ですが、並べる内に人が集まってきました。
今回は来場する人数が読めないため、一人一つ、器を選んで持って行ってもらうという形を取りました。

イベント開始。
IMG_0228.JPGIMG_0232.JPGIMG_0285.JPG寄付された器IMG_0286.JPG寄付された器IMG_0289.JPGIMG_0301.JPG器の贈呈式が行われました。IMG_0337.JPGIMG_0319.JPGワークショップの様子IMG_0320.JPG ワークショップの様子 IMG_0324.JPGIMG_0326.JPGワークショップの様子


絶えず人がいらして器を吟味してらっしゃいました。一人一つですし、器の種類は様々ですから、自分の生活のどこに作家の手作りの器があれば豊かになるか、悩みますよね。「大事に使います」の言葉がうれしいです。
ワークショップも、たくさんの人数は対応できませんが、子供から大人まで「やってみたい」と体験されていきました。落ち着いたら各地窯業地に足を運んで、改めて作って自分の器が出来る喜びを感じてほしいですね。

イベントはほかにも、サンマや焼き芋、農産物、無印の椅子作りワークショップ、など。どこも盛況のようです。
IMG_0252.JPG


14:00 

 イベント終了と共に器の配布も終了。ほとんどの器は配ることが出来ました。少し余った分は梶原様にお預けして、後で配っていただけるようお願いしました。

行きの車内でも見えましたが、女川の被害の様子を帰り道で改めて見ました。
IMG_0345.JPGIMG_0347.JPG
IMG_0349.JPGIMG_0351.JPG



女川は海岸線が複雑に入り組んでいて、場所によって被害状況が違うようです。かなり内陸まで波が来ているところも。
集められたがれきの山。対照的に何もない海岸付近。まだまだ先が長いことを感じさせます。

この景色を心にとめ、私たちは私たちの出来ることを続けていきます。

陶ISMは亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された皆様のこれからを心から応援しています。


後日、梶原様からメッセージをいただきました。

「陶ISMの関係者のみなさま。先日は遠いところ、来て頂きありがとうございました。
オープニングセレモニーは大成功で、特に陶ISMの皆様のコーナーは一番多くの人が集まったと役場職員や地元新聞社から褒められました。
引っ越したばかりの住民のニーズにピッタリあってましたね。
仮設住民から聞いた話では、食器をほとんど100円ショップなどでそろえることが多いそうです。
しかし、手づくりの器はやはり良いですね。生活の質が上がりますね。カフェでも大切に使わせて頂きたいと思います。
素晴らしい活動だと思います!ウツワノチカラはすごい!本当にありがとうございました」
梶原千恵

こちらこそ現地での調整にご尽力いただいありがとうございました。


最後に今回ご協力皆様をご紹介します。

今回器の寄付をいただいた皆様

(順不同・10月27日~女川に行く日までの協力者の皆様 ※すべて女川に持っていったわけではありません)

薄美穂 和田由紀子 安江かえで 馬川祐輔 田屋道子 若杉集 田中信彦 平松竜馬 中村かりん 石橋紀子 高橋朋子 金理有 野田里美 稲村真耶 富田啓之 工房SEIDO 岡本芳久・有希子 鈴木稔 山口陽子 鈴木美汐 加藤素現 保井可愛 横山拓也 谷島潤 道具政子 久保田健司 西丸太郎・久美子 庄司千晶 須永みいしゃ 陶房くめ 神津幸浩 堀中由美子 宮田竜司 遊翠窯 林さとみ 沼野秀章 掘水達雄・小夜 菊池弘 村上祐二 秋澤菊男 アトリエSK 石川友香 今井梨絵 生形由香 郡司庸久・慶子 早田かおり 立原亜紀子 清水美恵子 栗林礼子 ツクルテ 長谷川風子 はなクラフト ひのもと比呂 蓮見かおり 近藤康弘 遠野秀子 加藤亜希子 小山暁子 森野奈津子 山田浩子 山下秀樹 野波実 樽見浩 伊集院真理子 島崎小乙里 kei 宮澤有斗 松本良太 横尾聡 浅田恵美子 栗谷昌克 二階堂明弘

活動資金の寄付をいただいた皆様

(気仙沼以降~女川行きまでの寄付者)

磯活也様 オオシマショウジ様 松村宗亮様

協力:岩下製陶 佐藤 泰健


皆様、本当にありがとうございました!

女川での画像アルバムはFB陶ISM>https://www.facebook.com/touismにて。

レポート作成:松本良太