「ウツワノチカラProject2」が見切り発車ながらスタートしました。
予てより相談をしていた「とちぎボランティアネットワーク」様の要請を受け、今回は急場につき、益子・笠間の陶芸家の皆さんの作品を緊急告知にて募集。急なお願いにも関わらず約400個の器が集まりました。
そして7月2日。
栃木に避難している福島の方々に器を届けて来ました。
那須町立高原公民館に集まった福島の皆さんは原発の避難区域の方が多いようでした。
短い時間でしたが、レクリエーションがありお話を伺う事ができました。
「故郷の川は鮭が大量に遡上し、川が真っ黒になる程だ。孵化養殖場も津波に流され5年後に鮭が帰るかわからない」
「戻りたい」
何時帰れるかわからない故郷に対する思いに、ただ話しを聞くしかありませんでした。
皆さん八月には、栃木・福島の地縁などがある所に移り住むそうです。
いざ器を選ぶ時間になると、皆さん生き生きとし、一人三個までなのに五つ、六つと持ってくる方や、「これも良いし、あれも良い」と短い時間の中で楽しそうに悩まれる方もいました。
器には、人を笑顔にするチカラがあるようです。
ある意味で陶芸家になって最も良かったと思える瞬間だったかもしれません。
集まった器達は、翌日は日光へ、翌々日は福島の白河へボランティアの方々の手で運ばれました。
報告では「皆喜んでいる、器は良いね」と有り難い言葉を頂きました。
陶芸家が出来る事はあります。
今後は全国の陶芸家の皆さんに寄付を呼びかけていくつもりです。
陶芸家の皆さんの「ウツワノチカラ」をどうか分けて下さい。
レポート:二階堂明弘
最後に今回器を寄付してくださった益子・笠間の皆様をここでご紹介いたします。
堀水達雄 堀水小夜 吉田丈 岩下宗晶 鈴木稔 豊田雅代 寺村光輔 横尾聡 浅田恵美子 藤原郁三 石嶋哲彦 鈴木美汐 笠松具枝 折笠秀樹 小島佳代 酒井敦志之 沼野秀章 山崎さおり 井上塁 笹本愛 栗谷昌克 二階堂明弘 勝田恭司 平松龍馬 中村かりん
皆さまご協力ありがとうございました!!
陶ISM実行委員会